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お通夜①

2008年12月24日(水)午前0時30分ごろ、約半年間の闘病生活に終止符をうち、我が家の老犬は身罷りました。18歳(人間で言うと100歳)の大往生でした。今、午前1時20分ごろですが、今晩はお通夜です。彼女との18年間を振り返ることをこのブログでしたいと思います。

彼女の名前はちょび。当時はやっていた動物のお医者さんという漫画に出てくるシベリアンハスキーの名前をもらいました。っていうか、つけられました。ちょびを飼いだした頃につきあっていた彼氏が名付け親です。

ちょびは、生駒の藤井さんという卓球選手の家族の家で、血統書つきのビーグルであるお母さんが家を脱走し、どこかの犬とつがって生まれた雑種でした。当時、私はまだ20歳代前半で、学生時代にいくつかタイトルをとった卓球を続けていましたので、その関係で藤井さん宅へお伺いし、コロコロの子犬がたくさんいるのをみて、衝動的に一匹もらって帰ってきた、それがちょびです。実は、私は犬より猫の方が好きで、貰った直後から微妙に後悔していたことを覚えています。

当時住んでいたのはニコイチと呼ばれる関西特有のテラスハウス(2軒長屋)で、6畳・4畳半・4畳半のキッチンといった間取りの借家で、裏にちいさな庭がありました。ちょびをもらって帰った夜は、玄関の横の洗面台の下でなんだかとっても疲れたように寝てしまっている彼女を覚えています。子犬はわがままなものですが、当時の私はつきあっている彼との交際を親に反対され、その反対の仕方がちょっと常軌を逸する激しさだったもので、情緒不安定でしたから、私のその情緒不安定な気持を彼女は受けざるを得ない状態だったと思います。それも、無視という形で・・・今から考えるとものすごくかわいそうなことをしていたと思うのですが、ドライフードをボールに山盛り入れ、それがなくならないと次をやらない、というような餌の与え方をしていました。細長い裏庭に針金を渡し、そこに鎖を通してある程度自由度をもたせていることを口実に1か月に1回くらいしか散歩に行かないこともあったように思います。

ただ、散歩に行くと1時間以上をかけました。住んでいたのが平城宮跡の近くでしたので、平常宮跡へ行って鎖をはずし、全力疾走をさせたりすることが多かったです。といっても、早起きが苦手ですし、夜は平城宮跡は真っ暗ですのでおのずと昼間が多く、一度真夏の午後に散歩に出て、たぶん熱中症だったのだと思うのですがちょびは1時間くらいクーンと言いながら溝の横で動かなくなったこともありました。若いころのこの運動が彼女の体力になったのではないかと思います。お医者さんから「この子は体力があるから」という言葉をこの半年何回か聞きました。

狭い家でしたので、無視をしているといっても部屋のすぐ外に彼女はいたので、家にいる私の気配は常に感じていたと思います。室内飼いをしてやりたいと思ったこともありましたが、夜中におしっこをしたくて私にクンクン言っているのを夢うつつに聞きながら放置した結果、家の中のある場所でおしっこをするくせがついてしまい、断念しました。

8年ほどつきあった彼と別れ、私は自暴自棄になって、日替わりで男性とつきあっていたころがあります。あるとき、その中の一人の男性を家に連れ込んでいた夜中に、裏庭で「うぉぉぉぅ、うぉぉぅ」と変な鳴き声がするのでのぞいてみると、ちょびが犬小屋ではない土の上に横たわってしまって、呻いていたことがあります。私はびっくりして、向かいに住む犬好きの夫婦を起こし、どーしよう・・とパニックを起こしてしまいました。向かいに住む夫婦は、私の家にいた男性とぎこちなく挨拶をしながら、いろいろと配慮をしてくれ、私はパニックをなんとかおさめて、ちょびを鎖から放しました。そうしたら、彼女は、ふらふらしながらもいつもの散歩道へ歩いて行くのです。ちょっと歩いては私を振り返りながら。結局真っ暗な平城宮跡の端まで行って、「ちょび、ここで堪忍してよ」と連れ帰ったことが思い出されます。横たわって唸りながらウンチをしようとしていた感じがあるのですが、あれはいったいなんだったんでしょう・・

でも、ちょびが素直に育ったのは、私のせいではなく、向かいに住んでいた犬好きの家族のおかげだと思います。ここは、ご主人がダンプの運転手、奥さんは眉毛がないcoldsweats01という、よくある元ヤンキー(う、死語か?)の夫婦でしたが、本当にいい人たちで、ここに出入りする若い現役のヤンキーの子たちにも、挨拶をきちんとしろとか、ちらかしたら片付けろとか、しごくまともなことを説教するような人たちでした。自分たちが損をしてきたからって。犬のことについていろいろと情報交換をするうちに仲良くなって、ちょびをかわいがってくれるのですごくうれしくて、結構長い間親しく友達でした。ちょびはこの人たちのおかげで人間大好き犬になれたのだと思います。

さて、大学院のドクターを中退し、企業に就職した私は、33歳のころに猛烈に家を買いたくなりました。そこで不動産屋に出した条件は

庭付き一戸建て、LDK以外に6畳より大きい部屋(書斎用に)、窓をあけても隣の家の窓が近くない、門の外に犬が出ても車にひかれない環境

というものでした。そして、何件かののちに、今のこの家と出会ったのでしたhouse

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